シンプルで飾りのないお盆は、季節を問わずお使いいただけるイッピンです。
従来の春慶塗の完成品に、もう一度仕上げの漆を塗りました。
春慶塗独特の透け感はなくなりましたが、
厚く塗られた漆 (うるし)は、しっとりと鈍い輝きを放ちます。
写真で見ると ❝黒❞ に見えますが,黒ではありません。
時間とともに漆が透けてきます。
【生産工程】
材 料:天然木無垢板(自然乾燥後、人工乾燥)
木地生産:ロクロ師により一枚々手造り
木地生産者:山本浩二(現在職人を廃業しました)
下 塗:木地の表面の小さな穴をパテで埋めます。1回目
余分なパテを削り落とす研ぎ。1回目
パテ埋め2回目
研ぎ2回目
ウレタンサンディングでより細かい穴を埋めます。この時黄色く色を付けます。1回目
表面を滑らかにするための研ぎ。3回目
サンディング2回目。
研ぎ4回目。
うるし用の下地塗料を塗ります。1回目
1ヶ月以上自然乾燥させて、下地の塗料を完全に乾かします。
研ぎ5回目。
ここまでの作業を当店工房にて行います。
上 塗:塗り師による手塗1回目。これで通常の春慶塗名月盆の完成です。(別途販売中)
塗師屋:川原俊彦
完成品に2回目の上塗り。
この作業は高山の塗師職人では、技術が伴わないので、越前塗の塗師に任せます。
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製品の完成です。