【生産工程】
材 料:木製(渕はベイヒバの無垢板、底板はシナ合板を使用)
木地生産:指物職人による手造り
下 塗:ウレタンサンディングの2回塗(研ぎ2回)
上 塗:カシュー塗料をスプレーによ吹付け塗装
【豆知識】
▲▼ 指物木地の材質について ▼▲
飛騨春慶塗では、檜の無垢材を多く仕様してきました。
現代では、良質の檜の不足からベイヒバなどの外材やシナ合板も使用しています。
特に弊社では、お盆のような薄くて面の広い製品には、シナ合板を多様します。
これは、無垢板だと面が広くなると多く発生する、“反り”の問題を防ぐためです。
また指物に限らず、飛騨春慶塗ではプラスチック製の木地を使いません。
“プラスチック製木地”
ABS樹脂やフェノール樹脂・ユリヤ樹脂などで造られます。
木粉とフェーノール樹脂の混合(木粉加工品)も含まれます。
これは、飛騨春慶塗は上塗りに透き漆を塗ることで、
木地の持つ天然の杢目を引き立てることを主眼とした塗り物だからです。
したがって杢目のないプラスチック製の木地を使用しないのです。