【生産工程】
材 料:無垢板使用(自然乾燥の後人工乾燥)
木地生産:ロクロ師により一枚々手造り
下 塗:ウレタンサンディングにより3回塗(研ぎ3回)
上 塗:職人自ら作った春慶漆を手塗で塗り上げました。
【豆知識】
▲▼漆の話▲▼
他産地の多くの漆が漆の精製を業者に任せますが、
飛騨春慶の手塗職人は、自分の使う春慶漆を自分で作ります。
まずウルシノキから採取した、生漆から木屑などのゴミを取り除きます。
ゴミを除いた生漆をしばらく寝かせます。
これを“なやし”といいます。
“なやし”のすんだ生漆を温めて余分な水分を取り除きます。
“くろめる”といいます
“くろめ”の作業により漆は70%程度になります。
この濃い漆に“エゴマ油”をいれて漆を滑らかにします。
ペンキを塗る時溶剤を混ぜて塗りやすくするのと同じです。
油を混ぜた漆を約1年程寝かして“春慶漆”の完成です。