8月ももう終わりだというのに、外ではミンミンゼミがしきりに鳴いています。
ツクツクボウシも今年は良く鳴きます。
これまで盆を過ぎると高山では、セミはほとんど見られなくなるのですが、
やはり温暖化の影響でしょうか。
アマサギ同様夏鳥として高山で見られるのが“ゴイサギ”です。
4月の半ばには姿を見せます。
前回まで紹介したサギ類とは違いゴイサギは夜行性のサギです。
朝早いうちだと飛んでいるところや、餌をとっているところを見かけます。
昼間は木の枝で休んでいることが多いですが、昼間でも見かけることがあります。
カラスほどの大きさで、泣き声も“グァーグァー”といった感じなので、”ヨガラス”ともいわれます。
当店から2kmほど離れた調整池のほとりで5〜6年程前からコロニーを作っていました。
そこの木は伐採されてしまいましたが、近くでアオサギと混合コロニーを作るようになりました。
今頃の季節は飛んでいるところを、毎朝の様に見ることができます。
田植えの頃は、餌をとっている姿を良く見かけますが、
稲が生長してくると隠れて見えなくなります。
歩いていると、突然飛び出してびっくりしますね。
ゴイサギは巣立って2〜3年の幼鳥期は茶色に白い斑点があり”ホシゴイ”とも呼ばれます。
成鳥とは全く違う姿なので、別の鳥と思われていたようです。
“ゴイサギ”は“五位鷺”と書きます。
平家物語で、醍醐天皇の命令に素直に従った為、“五位”の地位を授けられたとされています。
次回でサギ類はお終いです。