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斐太歳時記

斐太歳時記
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斐太(飛騨)歳時記Vol.41
2012-07-30
鳴くときは、枝に止まって鳴くことが多いです。
背中も全く特徴の無い地味な色です。
暑いです。
先週くらいから、アブラゼミやミンミンゼミの鳴き声が聞こえ始めました。
いよいよ夏本番です。

高山は山間部の町ですが、盆地なので、昼は結構暑いです。先週は35.8℃まであがりました。
暑いわりには湿気が少なく、また夕立なども多いので一雨来ると気温が下がります。
熱帯夜などもありません。

夕べはすざまじい雷雨。
あまりの轟音にすこしビビッてましたが、おかげで涼しくなりました。

さて、今日は前回ちょっと名前の出てきた“オオヨシキリ”です。
初夏になると渡ってくきて川原のアシやヤナギの藪を住処とします。

地味な鳥でさして特徴もない鳥ですが、泣き声でわかります。
堤防を歩くと“ギョギョシ ギョギョシ ゲシゲシゲシ”と騒々しく鳴いています。

とにかく騒々しくよく鳴きますから、夏になって子育てがおわり鳴かなくなると、
あまりに「鳴きすぎて口が裂けたのだ」などと悪口を言われていたようです。

その泣き声から「行行子」などとも呼ばれていたようですが、
はっきり入って「仰々しい」の方が似合っているような野鳥です。

川辺に出たので、次回からは水辺の鳥を紹介します。
 
斐太(飛騨)歳時記Vol.40
2012-07-27
隣の家のアンテナで囀るカッコウ
カッコウの托卵の相手。モズ(左)とホオジロ
毎日暑い日が続きます。
高山でも33℃越えてました。

夏の鳥で、ひときわ大きな声で馴染み深いのが“カッコウ”でしょう。
初夏になると渡ってきて、「カッコウ カッコウ」と朝早くから鳴いています。

カッコウの仲間の特徴は、自分で子育てをせず、托卵をすることです。
カッコウはモズやホオジロ・オオヨシキリなどに托卵します。

同じカッコウの仲間であるホトトギスやツツドリ・ジュウイチなども托卵によって繁殖します。

ホトトギスやツツドリ・ジュウイチが山林や藪の中を住処とすることが多く、
声はすれど姿は見えずなのに対し、
カッコウは住宅地の電線やアンテナの上でよく囀ります。
飛びながらも鳴いています。

余談になりますが、
私の家は住宅地の高台にありますが、前は畑や田んぼ、後ろは山林といった環境です。
モズやホオジロなどはたくさんいます。
スズメはモズに襲われるので50メートルくらい離れたところによくいます。

モズがたくさんいますから、カッコウも集まってきます。

さてVol.41は今回でオオヨシキリの名前を出したついでに紹介します。
 
斐太(飛騨)歳時記Vol.39
2012-07-24
朝薄暗いうちから活動します。巣材の土をあつめているところ。
田んぼの上も舞うツバメ。
2〜3日前に撮影。まもなく巣立ちです。
7月も半ば過ぎになると、田んぼの稲もずいぶん背が高くなっています。

田んぼの周りの農業用水には今年卵から孵ったトノサマガエルがうじゃうじゃいます。
近年田んぼの水を早く抜くようになった為、
カエルになる前にオタマジャクシが干上がってしまうそうです。
そのためトノサマガエルは数が激減しているとか。

同じように近年数が急減したのがツバメです。
セキレイやスズメと同じように人の住処に非常に近いところにいます。
高山には4月の始め頃に渡ってきます。
夏の渡り鳥としては早い方ですかね。

7月になると既に巣立った雛も多くいます。
先日コンビにへ立ち寄ったら今年もいました。
まだ巣立っていないようなので、近寄らないように車の中から望遠レンズでパチリ。

近年ツバメが減っている理由としては、
スズメ同様巣をかける場所がなくなっていることが、大きな原因のようです。
最近の新建材は巣がかけられないようコーティーングがされているようです。

古くからツバメが巣をかけるのは縁起が良いとされています。
また、
田んぼの上や青空の中を、軽快に舞うツバメの姿は本当に優雅で美しいものです。

ツバメの巣くらいは多めに見てあげたいですね。
 
斐太(飛騨)歳時記Vol.38
2012-07-23
餌を咥えたオス。
木の天辺などでよく囀ります。
夏至を過ぎて1ヵ月もたつと、夜明けがずいぶん遅くなったと感じます。

普段は、まだ薄暗いうちからヒヨドリなどの声が周りの山から良く聞こえるのですが、
今の時期はヒグラシの鳴き声がはるかに大きく響き渡っています。

さて、きょうの野鳥はよく囀る“ホオジロ”です。

春から夏にかけて木の天辺やアンテナの上で囀ります。
「一筆啓上つかまつり候」などとと鳴きあらわします。

一度囀りを始めると、結構長い時間同じ場所で囀りますから、見かけることも多いと思います。

しかし、菜食は地面の上や草むらの中、木の植え込みの中など、低いところが多いので、
その体色のせいもあり、すぐ側にいてもなかなか見つかりません。

「チッチッチッ」という地鳴きが非常に大きく聞こえますから、
すぐ側にいることは分かるのですが、見つけるのは一苦労です。

また、つがいでいることが多いので、雄をみつけたら、雌を探してみるのも良いでしょう。
雌は体色が雄より淡く、顔の白黒も茶色っぽくみえます。
 
斐太(飛騨)歳時記Vol.37
2012-07-18
逃がしてやる前に記念撮影
なかなか立派な成体です。
自分で飛び去りました。もう捕まらないように。
梅雨明けが宣言されていきなりの30℃超。
今日も34℃くらいとのことです。高山でこの気温は異常に暑いです。

先週くらいから、昼間にはニイニイゼミ、朝夕にはヒグラシが鳴いています。
夏の虫が騒がしくなってきました。
ヒグラシの“カナカナ”という鳴き声は風情があって結構好みです。

今朝は道路でミヤマクワガタを拾いました。
外灯の灯りに誘われてきたのでしょう。自動車につぶされる前に拾って近くの林に逃がします。

私が子供の頃からミヤマクワガタはよく見かけます。
サイズは大きいのですが、顎の力はヒラタクワガタの仲間に比べると弱く、
足の力もカブトムシなどとは違い非常に弱いです。

以前に飼育をしたことがありますが、
ヒラタクワガタの仲間のように朽木に卵を産むので無いようです。
カブトムシのように、柔らかく湿った腐葉土に産卵するようです。
2年以上幼虫のままでした。なかなか飼育が難しい。

自然界でも成虫は朽木の中から、木を食い破って出てくるのではなく、
柔らかい腐葉土から、顎をシャベルのように使って出てくるのでしょう。
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