桜の季節がおわると次は藤の花が咲き始めます。
藤はお寺の境内など全国で藤棚の名所がありますから、ご存知でしょう。
紫と白の花を良く見かけます。
大きな花の房がたくさんぶら下がって、その中をでかい蜂が“ブンブン”と飛び回っています。
山の木々の新芽が生え揃う5月半ばになると、山の木々の中に淡い紫色に見えるところがあります。
自然の藤の花です。
ヤマフジというようですが、栽培される藤に比べ花の房がずいぶん小さいですね。
同じ頃、同じ様に紫の花を咲かせるのが桐の花。
高山では桐工芸はあまり盛んではないので、木も伸び放題で「だっしゃもない」代物で、
タンスなどの材料としては、とても使い物になりません。
10年ほど前、福島県の会津若松も漆器屋さんを訪ねた時、郊外の住宅の庭に、
枝打ちされてまっすぐ伸びている桐の木が数本植えてあるのをいくつも見かけました。
会津では桐工芸が盛んで、娘が生まれると桐を植えて、嫁入りのタンスを作ると聞いた気がします。